
8月のむめや
茹だるような暑さが続いておりますが、皆さまお元気にお過ごしでしょうか。
梅の天日干しもそろそろ終わります。
毎日、暑くて汗びっしょり。
日差しは強く、ますますシミとシワが増えました。
庭での作業は朝と夕方にしていますが、暑くてバテてきました。
それでも、樽から出した梅を庭で簾に並べるときはフルーティーな梅の香りにうっとり。
暑さを一瞬忘れることができます。
母の時から手伝ってくれているベテランのお二人に加え、知人友人、お手伝いの年下の二人もとても丁寧に仕事をしてくれています。
私は、製作から発送まで丁寧な仕事を心がけ、手仕事で伝えられるものを大切にという気持ちから必ず一筆箋を入れさせていただいています。
それが出来なくなるような仕事はしたくないなぁ、と思っています。
一方、もっとたくさん作ってたくさん売ることを考えなくて良いのか。
手仕事の少量生産でどこまで頑張れるのかと不安もあります。
でも、丁寧に仕事をしてくれているのを見て、やはりこの丁寧な手仕事を絶対に守りたいと思いました。
4回目の梅仕事で気付けば少しずつ先の不安は消えてきています。
手を掛けたぶん梅はちゃんと応えてくれていて、今年も”むめや”の香りある梅干が出来上がっています。
お客様の期待に応えられる仕事に誠実に取り組むことの楽しさを、お天道様のもとで実感しながら頑張っています。
皆様も暑さに負けぬよう体調管理に気をつけてお過ごしください。
そして、皆様が台風や大雨の被害に遭わぬようお祈り申し上げます。
では、8月のお知らせです。

⚫️今年の梅仕事〜⚫️
前回のNEWSでお知らせいたしました梅仕事の続きです。
今年は一樽発酵させてしまいました。
色々調べました。塩分濃度を上げれば良いのでしょうが、そこは10%にこだわりたい。
出来る対策は全てやってみるしかないです。
今年の暑さは梅仕事にもかなり影響していると思われ、電気代を恐れず…
工房は梅のために24時間エアコンのお世話になっています。
入荷した青梅の追熟について、作業の手順なども含め、改善できる点を書き出し来年に活かします。
7月に入り早々に赤紫蘇入れを済ませました。
赤紫蘇は葉の量も色も香りも良く、今年の赤梅酢の美味しいこと‼︎
そして、十郎梅と杉田梅でさっそく梅酢を比べてみました。
十郎梅の梅酢の方が味が爽やかに感じました。
香りは、やはり杉田梅の方が芳醇です。
赤紫蘇は塩漬けしていた梅の樽に均等に入れたのですが、今年も色付きには差が出ています。
樽によっての違いだけでなく、梅の実の個体差も出ています。
31日と1日は雷雨でしたが、干していた梅は一旦取り込んでいたので無事でした。
全般、お天気には恵まれました。
天日干しの済んだ梅は立派な梅干となり、樽で休んでいます。
一休みしましたら、低塩ならではの果実の香りを感じられる出来たての“むめや”の梅干しを皆様にお届けいたします。

●価格改定について●
梅、赤紫蘇、塩、砂糖、味醂などの原材料費、そして、化粧箱や様々なパッケージ用品、光熱費、何から何まで値上がりしてしまい、負担がかなり大きくなりました。
赤紫蘇漬けの赤梅干と、塩だけで漬けた白梅干の同価格での販売も厳しくなりました。
誠に不本意ではございますが、製品の価格を改定させていただきたく存じます。
9月より新価格での販売とさせていただきます。
出来る限りコスト削減の努力をし、値上げは最小限に抑えるよう現在新価格を検討しております。
皆様にはご理解をいただき、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう何卒お願い申し上げます。
●新商品のお知らせ●
先月もお知らせいたしました梅干しのプラパック入り少量サイズの新商品も9月より販売いたします。
新商品
・梅干プラパック入り 170g
・梅干プラパック入り 90g
これまでのプラパック350g入りに加え、9月より新商品をどうぞよろしくお願いいたします。

⚫️ひなた梅⚫️
たくさんの方々にご購入いただいておりました“梅こごり”の新しい名前が決まりました。
『ひなた梅』と名付けました。
杉田梅の自家製梅酒を使い、寒天で固め、数日干して作るお菓子。
工房の窓から差し込む柔らかな陽ざしで日向ぼっこをして仕上げるので『ひなた梅』。
高温多湿の夏場の製作販売はお休みしておりますが、この秋からは新しい名前で販売を再開いたします。
香り高き杉田梅のお菓子をより多くの方にお届けできますよう、より一層励みます。
『ひなた梅』を、どうぞ宜しくお願いいたします。

●松蔭氏による写真撮影●
写真やパンフレット制作でお世話になっております写真家の松蔭浩之さんに『ひなた梅』の撮影をしていただきました。
当日は撮影を見学したいと知人友人も訪れ、賑やかな午後となりました。
写真は鎌倉のレストランUSHIWAKAMARUのシェフが写してくださったもの。
お手伝いに昨年までサロンで一緒に働いていたセラピストの友人、それからベテラン梅仕事人さんは撮影用にお抹茶を点ててくださったり。
あーだ、こーだ、わいわいと。
松蔭さんの写真はもうすぐサイトのメイン画像などでご覧いただけますのでご期待ください。
●松蔭浩之さん
https://www.matsukage.net/

●詰合せギフトについて●
ただいまお菓子の“ひなた梅”(梅こごり)は製作販売お休み中、赤紫蘇ふりかけはSOLDOUT、『むめやづくし』もSOLDOUTとなっており、申し訳ございません。
先日、贈答用の詰合せのお問合せをいただきました。
今回は写真の竹籠を使いご希望のお品物を詰合せご用意させていただきました。
これまでも、瓶入りの製品1つの和紙ラッピングや、複数の商品を巾着袋に入れるなど、贈答用の詰合せのご相談に対応させていただいております。
オンラインストアのHOMEの【お問い合わせ】より遠慮なくご相談ください。
贈る気持ちに寄り添いお役に立てる“むめや”でありたいと思っております。

●横浜北仲マルシェ出店●
8月20日(日)に出店いたします!
梅仕事のために6月〜7月は出店をお休みしておりました。
久しぶりの出店です。
出来たての梅干を持って、会場でお待ちしております🙇♀️
日時 8月20日(日) 10時〜16時
場所 〒231-0003 神奈川県横浜市中区北仲通5-57-2
北仲ブリック&ホワイト 1F 歴史広場
みなとみらい線馬車道駅2a出口直結/JR桜木町駅から徒歩8分

●鳥手羽先の梅酢唐揚げ●
今日ご紹介するのは冷えた生ビールにぴったりの唐揚げです🍻
白梅酢に塩、白胡椒、おろしニンニクを加え、鳥手羽先を漬けておきます。
(むめやの梅酢は塩分が少ないので塩を加えて味を整えてください)
小麦粉と片栗粉を混ぜ、手羽先全体ににまぶし、余分な粉をはたいて揚げます。
お肉が加熱されると硬くなるのは、筋繊維タンパク質を包む結合組織のコラーゲン繊維が収縮して肉汁が搾り出されてしまうから。
これを防ぐために、肉叩きで筋組織を壊してしまうとか、、、
塩をして筋繊維の塩溶性タンパク質を溶かして加熱した時にゲル化させて保水性を高めるとか、、、
酸性になると筋繊維の保水性が高まりコラーゲンのゼラチン化が促進されるとか、、、
そんなわけで
梅酢を使ってジューシーで柔らかな手羽先唐揚げが出来上がるわけです‼︎
どうぞ、お試しください。