
時を味わう
左が2020年の白梅干で、右が2021年の白梅干です。
2021年の白梅干も出来上がったばかりの頃のフルーティだったフレッシュさと引き換えに、落ち着いた色のいい香りをともなったいい味わいになってきました。
色は濃くなり
味も深みを増して
樽の中で過ごした
時間を味わうことができます。
どちらもすっぱい
でも、すっぱさが違います。
たまらない贅沢。
むめやの梅干は10%の低塩で塩漬けしています。
写真の梅干も冷暗所で常温保存です。
賞味期限を尋ねられることがありますが、梅干の名称についての回でお伝えしましたとおり清潔な保存容器を使用し汚れたお箸など使わなければ大丈夫です。
6月に生梅が入荷したら一粒ずつ手に取り、熟し過ぎたものや傷のあるものは避け、丁寧に下処理を行います。
10%の低塩ゆえに少しのことがカビの原因となるからです。
そして、塩漬けに使う粗塩は使用前に炒ったものを使います。手間をかけることで味が違ってきます。
天日干しまで毎日目を離さず手間をかけ作った梅干は、時間を経て味わいを増し私達の暮らしを潤してくれます。